薬を飲みすぎてしまったときは

好奇心旺盛な我が家のアポロは、たくさんのイタズラをこれまでしてきました。
「ちょっと目を離した隙に・・・。」というのは、まるで小さな子供と暮らしているかのような緊張感があったりもします。

今回はそんなイタズラの中でも命に関わるような重大な危機がありましたので、その時の様子や対処法などを紹介します。

アポロが1歳3か月の頃、朝の散歩を終えて、シャワーを浴びて出てくると、テーブルの上にあったはずのアルミ箔に入った薬(マーブルチョコみたいに一つ一つ包装されているやつ)が、床に散らばっているのを発見しました。

「しまった!」と思い、散らばったアルミ箔のケースを見ると、器用に中身だけが取り出されており、床を探しても中身は1錠も落ちていないので、恐らく全部食べてしまったのだろうと思います。それは私が病院で処方された頭痛薬で、成人男性が1回1錠服用するような効果の強い薬でした。

残りの数を見て、アポロはそれをどうやら9錠飲んでしまったことがわかり、かなり焦りました。早朝の出来事でしたが、救急の動物病院にすぐに連絡して、状況を説明しました。そこでは以下のことを伝えられました。

  • 神経系の薬であり、飲みすぎると命の危険がある
  • 薬の吸収を抑えるため、できるだけたくさん餌を食べさせてから来院してほしい
  • 来院したら薬で胃の中が空っぽになるまで吐かせる

ご飯を食べさせて来院すると、いつもと違う缶詰の餌ならもっと食べるかもしれないということで、更にご飯を与えてみると、食べました。その後は、吐き気を催す液体の薬を飲ませ、注射による投薬を行ったことで、何度か嘔吐しました。

その後はレントゲンを撮って、胃の中が空っぽになったことを確認しました。これでとりあえず「大丈夫」と獣医さんに言われた時は、ほっとしました。それから半日は安静にしながら点滴治療を受けることになりました。

この日は自分の不注意で、アポロの命を危機にさらしてしまい、更につらい想いをさせてしまって、本当に申し訳ない気持ちになりました。
何度も嘔吐させたことで筋肉に炎症を起こしてしまいました。「痛いよー」とは言ってくれませんが、きっと大変な日々を過ごさせてしまったであろうと思います。ただ今回無事でいてくれたことは何より嬉しく、これからはくれぐれも気を付けようと心に誓いました。

こういった経験が生涯一度も無いことがベストですが、言葉が通じない動物と暮らす中で重要なのは、不測の事態が起きた時に「焦らず・適切に・迅速に」対応することです。今回のことが薬の誤飲時の対応として全てのケースに適応できるかまではわかりませんが、知っているのと知らないのとでは初動も異なるので、参考にして頂けたらいいなと思います。

大切な家族の命を守ることはペットを迎える人の責任であると肝に銘じます。

注射傷を舐めないように。
2回目の通院を終えて、元気になりました。よかった。

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